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想いの原点

想いの原点

今から10年前の朝のことです。
自分で靴下を上手に履けない小学校4年生の長女の姿がありました。
緊急入院後の精密検査の結果は、現在の医学では治療法の無い難病で
余命3カ月という非情な宣告でした。

ほどなく体の自由はおろか言葉までを奪われて完全介護が必要になった時、
小児医療・小児福祉の世界には大人のような十分な支援施策が少なく、
少数派の声がなかなか届かない現実に、政治とは誰のためにあるのだろうかと
考えました。

子供だってお菓子を買えば消費税を納めるので、政治の恩恵を受ける権利は
ある筈ですが、現実は声の大きなところが優遇されることが多いのです。
もちろん全ての小さな声を聞くことは難しい現実もありますが、
少なくとも政治家は問題の所在を認識し改善にむけて努力する存在であるべきです。

長女が旅立ってから、子どもたちのそばで様々な活動をして来て思うことは、
「この子たちの将来は今の私達の行動に掛かっているんだ。」
ということでした。

この想いを忘れずに行動したいと私は考えます。